本社はさらに仕事をキツくしてきた。
企画書をいくつ提出しても予算が下りないのだ。
結局私は本社の意見を一旦受け入れて
本社のやりたいことを汲んでみることにした。
本社はどうやら仕入れゼロのものからお金を生み出して欲しいようだった。
本社の提案してきた古い新聞で袋を作成するという案を一旦受け入れ
無料で譲ってくれる新聞社を駆けずり回って探し、
なんとか大量の英字新聞を入手。
それをもとに手作り教室を開くと
チラチラ人が集まって売り上げになった。
すると一気に機嫌をよくした担当者は
そこから態度が変わってきた。
私はその案を更に発展させて
英字新聞を布にしてカバンを作り
当時関西近郊で盛んだった手づくり市で売るという企画書を提出した。
これには結構な材料費が必要だったが予算は通った。
Tちゃんも独自のセンスを生かしてハギレを組み合わせたパッチワークバックを作って販売することになった。
こちらもカバンの紐など多少の経費が出たがこちらも予算案は通過。
もともとミシンが得意な2人だったので
それからは手づくり市に向けて大量のカバンを製作した。
手づくり市直前には本社に内緒で泊まり込んで仕事をすることもあった。
それでも手作り市でそこそこの評価を頂き
そこそこ売れたので
自分達でお金を稼いでいる感覚が楽しかった。
手ごたえを掴みかけたところでこの事業は終了した。
33歳の誕生日が過ぎたところだった。
そして、再び無職になった。

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